夫が「離婚したい」と、あなたに直接伝えてきたり、周囲の人に発言したりするのには、どういった心理があるのでしょうか。
あなたの夫は、本気であなたと離婚したいのかもしれませんし、もしかしたら離婚までは考えていないのかもしれません。
特に、自分は「離婚したくない」と思っている場合、まずは夫の心理を理解することから始めなければなりませんし、ときにはご機嫌取りをしなければならないこともあるでしょう。
離婚したいがゆえに夫がモラハラをしてくることもあるかもしれません。
とにかく、冷たい夫と接することで妻側はかなり精神的にこたえることと思います。
夫が「離婚したい」と発言した、または直接言われたわけではないが夫の態度に違和感を覚えており、かなり辛い心境だという方は多くいるのではないでしょうか。
この記事では、離婚したい夫は一体どういった心理なのか、どのようなシグナルを発してくるのか、そして、それを受けて妻は何をどのような順序で考えるべきなのかについてくわしくお伝えします。
ぜひ今後の参考にしてもらいたいと思います。
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「離婚したい」と言う夫の心理とは
夫が「離婚したい」と言う心理にはどういったものがあるのでしょうか。
大きく分けると以下の4種類があると考えられます。
- 1:あなたの愛情を計っている
- 2:他人との違いを示したい
- 3:現在の家庭に幸せがないと思っている
- 4:浮気相手に本気になっている
それぞれの内容についてくわしく見てみましょう。
あなたの愛情を計っている
離婚したいと言う夫が全員、本気で離婚したいと考えているわけではありません。
場合によっては、あなたの愛情を計っているケースもあるのです。
恋人だったときには愛情を伝えていたけれど、結婚したり出産したりすると、どうしても夫とスキンシップをとることや愛情を表現する機会が一気に減ってしまうこともありますね。
そのようなとき、「妻から愛されていないんじゃないか」と感じた夫は、「離婚したい」と発言することで、あなたが本当に夫を愛しているのか、大切に思っているのか確認したいという意図があるのです。
他の人と違いを示したい
「他の人と違いを示したい」という心理は、人づてに聞いたケースに限られます。
例えばあなたの夫が「妻と離婚したいんだよね。だって…(以下、妻に関する愚痴など)。」と、あなたと離婚したいことや、あなたとの生活の問題点を友人に言っており、それを又聞きしたとしましょう。
この発言の心理は『過去の武勇伝を自慢する』ものと同じです。
『離婚したい妻と頑張って生活している俺は偉い、他人とは違う』と周囲の人に伝えることで、自分が話題の中心になったり、他人と違うということを伝えたりしたいだけなのです。
なお、このような精神状態の男性は、妻と離婚したいことを話すことで、女性にモテるはずだと思っている傾向があります。
現在の家庭に幸せがないと思っている
くわしい原因は後述しますが、離婚したいと思っている夫は、現在の家庭に幸せがないと思っているケースがあります。
「離婚したい」と夫が発言するのは、昨日今日はじまったものではありません。
長い夫婦生活を経て、妻に何らかの不満を持っているため、『現在の生活に自分の幸せはない』と結論づけるのです。
男性はみな、幸せになりたいと思っています。あなたがすべきことは、現在の家庭にどのようにして夫に幸せを見つけてもらうか、感じてもらうかだといえるでしょう。
以下の記事では、心理学を利用した夫との関係修復法や、離婚を回避する方法についてくわしく解説しています。あわせて参考にしてください。
【関連記事】 離婚回避マニュアル|離婚したくない方必見の回避法13選
浮気相手に本気になっている
夫が浮気相手に本気になっているケースもあります。
もう、あなたに対する愛情は失っており、これまであなたに向けていた愛情が浮気相手に映ってしまっている状態です。
男性は、ちょっとしたはずみや出来心、性欲が高まったときなどに浮気してしまうこともありますが、このケースの場合心が浮気相手に向いていますので、夫とやり直すことは困難かもしれません。
なお、離婚はあなたが同意しない限り成立しません。
以下の記事では、離婚したくない妻に向けて、離婚を回避する方法や円満調停の方法についてくわしく解説しています。あわせて参考にしてください。
【関連記事】 【離婚したくない人必見】離婚危機の解決法とやってはいけないNG行為
離婚したい夫が発する【離婚願望】シグナル
夫から直接「離婚したい」と言われたわけではなくても、以下のようなシグナルが見られる場合は要注意です。
発言が少なくなる
極端に発言が少なくなり、コミュニケーションの回数を意図的に減らしてきます。
「ありがとう」「行ってくるね」
こういった普通のあいさつもどんどん少なくなっていきます。
離婚したい夫はとにかくあなたとの距離を作りたいのです。そして、できればあなたから離婚を切り出して欲しいのです。
【関連記事】 夫が冷たい原因は貴方かも|夫をイライラさせない会話術 」
帰宅が遅くなる
離婚したい相手が待つ家に早く帰ろうと考える夫はいないでしょう。
そのため、残業、飲み会、トラブル…など何かと理由をつけて帰宅を遅らせます。
そして帰宅するなり「疲れているからもう今日は寝る」と言い出し寝室に直行するかもしれません。
決算期や月末など多忙な時期でもないのに連日帰宅が遅くなるケースは要注意と考えてください。
【関連記事】
旦那が帰ってこない理由と居場所 | 夫の心理を利用する妻がすべき対処法
旦那が家出した本当の原因と行先|妻がすべき捜索と予防策
生活時間をずらす
一般的な夫婦であれば共有するであろう食事の時間、寝る時間などを意図的にずらしてきます。
こうして『一緒に過ごさない』ことにより離婚へのペースを速めようとしています。
セックスを拒む
「仕事で疲れている」「体調がすぐれない」などと言ってあなたからのセックスを拒絶しますが、これらは表面的な理由でしかありません。
いくら男性とはいえ、好意のない人とセックスするのは精神的にこたえるものです。
【関連記事】
【慰謝料請求可能】セックスレス原因での浮気は違法なのか
産後の夫婦生活の再開時期|セックスに対する夫婦の本音
家族での外出を避ける
休日にショッピングモールに出かけたり、お盆やお正月などどちらかの実家にあいさつに行ったり、こうした家族での外出を極端に避けるようになります。
「離婚したい」は「家族関係を終わりにしたい」と同義語ですから、どこの家庭でも行なわれている当たり前の家族サービスをしたがらないのもある意味、当然かもしれません。
ましてや、妻側の実家に挨拶に行くなんてまっぴらごめんでしょう。
離婚したいとほのめかす
態度で示すだけでなく、ひとり言のようについ口から出てしまうこともあります。
それは「離婚したい」という直接的な言葉もあれば、
「結婚するんじゃなかった」
「何で俺、こんな生活しているんだろう」
「一人になりたい」
上記のような、「離婚したい」と同じニュアンスを持つ言葉の場合もあります。本音は、隠そうとしても隠しきれないのです。
夫が妻と離婚したいと考えるようになる原因
『現在の家庭に幸せがないと考えている』で解説しましたが、夫が離婚したいと考える原因は、妻であるケースも少なくありません。
実際に、日刊SPAが行なった20~40代の既婚男性を対象にしたアンケートによると、離婚したい夫の93%が「離婚したいと感じるようになった原因は妻にある」または「自分にも原因はあるが妻にもある」と考えているのです。
Q1【嫁と離婚したいと思ったことがある?】
はい:65.5%
いいえ:34.5%
Q2【原因は嫁にある!】
お互いにある:59%
嫁だ!:34%
自分:7%
Q3【嫁のココが嫌だ!】
性格がキツい!:42%
セックスが雑!:41%
劣化した容姿:39%
家事ができない。ズボラ:37%
お金の価値観が違う:35%
子育ての考えが違う:30%
浮気している:20%
働かない:16%
暴力をふるう:9%
メシがマズい!:8%
頭が悪い:5%
(複数回答)
Q4【離婚に向けて準備していますか?】
現実的にできない:48%
まだしていない:45%
具体的にしている:7%
Q5【離婚したくてもできないワケ】
子供がいるから:70%
家を買ったから:68%
お互いの親族問題:44%
会社など世間体:30%
金銭的に厳しい:25%
※20~40代のサラリーマン200人が回答
(引用元:日刊SPA)
結婚して数年が経てば、お互いの嫌な点はいくつも見えてくるものです。
いずれにしろ、前述した『今の家庭に幸せがない』と夫に思わせてしまう原因となってしまうものです。
ここでは、代表的なものについて簡単に見てみましょう。
我慢の限界を超えてしまった夫の具体的な心理についてまとめた以下の記事も参考に読んでみてください。
【関連記事|夫の心理】
▶許せない…夫の不倫を解決する方法と妻が今すぐすべき2つのこと
▶彼の気持ちがわからない|彼のホントの心理とラブラブになるコツ
▶夫に裏切られた本当の理由と裏切られた妻のベストな対処法
性格がきつい
- 家庭の要求をぶつける
- 小さなことで怒鳴る
- 小言が多い
など、結婚前には気づかなかった性格が発覚することで、不快になる夫も少なくありません。
結婚前には「かわいい性格」だと思っていたとしても、結婚後妻の性格が変わってしまっては、愛情がなくなってしまってもしかたのないことかもしれませんね。
セックスが雑
- 要求しても全然応じてくれない
- マグロ気味である
など、結婚後、セックスに応じなくなったり、仮に応じても雑な対応をしてしまったりする妻もいますね。
とくに出産後は愛情が子供へと移ってしまい、妻側の性欲がなくなるのは当然のことです。
しかし、残念ながら夫の性欲が減退することは一般的ではありません。
セックスも楽しめず、風俗通いも許されないのでは男性側としてはストレスが溜まる一方なのでしょう。
容姿の変化
- 太る
- メイクをしない
- いつも髪がボサボサ
など、結婚後に容姿が一般する妻もいます。
男性の愛情は『視覚』による部分も少なからずありますので、容姿が変化することで幻滅し、愛情がなくなってしまうこともあるのです。
家事ができない
- 洗い物に汚れがついたまま
- 部屋の隅にほこりが溜まっている
など、家事ができないことも原因となってしまうことがあります。
男性は家庭に癒しを求めています。汚い家に帰りたいと思う夫などいません。
家に帰って目に飛び込んでくるものが、汚れた洗い物やきちんと掃除されていない部屋だったら、嫌になってしまうのも仕方のないことかもしれませんね。
お金の価値観が違う
金銭感覚の違いから、離婚したいと考えるようになる夫もいます。
貯金をしたいのに、高額な買い物をしたり、友人と旅行に行ったりするなど、大きな出費をしてしまっては、将来設計もうまくいかず、妻への信頼も下がってしまいますね。
子育ての考え方が違う
子育ては夫婦で取り組む大事な仕事のうちのひとつだといえますが、妻と夫で、どのような子供に育てたいかの方向性が違っていては嫌になってしまうこともあるでしょう。
子育てに関しては、夫の意見も妻の意見も採用されるべきかとは思いますが、あまりにも意見が押しつけがましくなったり、自分の考え方ばかりを主張したりしまっていては、夫が離婚を考えても仕方のないことかもしれません。
離婚したいと夫に言われたらすべきこと
実際に「離婚したい」と夫に言われたら、妻は何を考え、どのような行動に出ればいいのでしょうか。
ここでは、離婚したいと夫に言われた場合や、離婚したそうなサインが夫に見られる場合の対処法について解説します。
①冷静に話し合う
離婚を切り出されて感情的にならない人はいないかもしれませんが、それでも何とか自分の気持ちを落ち着けて、夫と冷静に話し合わなければなりません。
- 何が原因で離婚したいと感じたのか
- 離婚してこの先どうしたいのか
- 離婚することで子供や家のローンのことはどうしようと思っているのか
など、まずは夫の気持ち、考えをよく聞いてみてください。
それに対して理解ができるかできないかでこの先出す答えも変わってくるはずです。
②離婚に応じるのか応じないのか答えを出す
あなたは、離婚に応じるのか応じないのかを決断しなければなりません。
ただし、「夫婦は同居・協力・扶助をしながら生きていかねばならない義務がある」と法で定められているため、原則として自分に非がない場合の一方的な離婚請求は拒否できます。
これを踏まえてよく考えてみてください。
離婚に応じない場合は
あなたが立派に妻としての務めを果たしていて、浮気もしていないのであれば、「離婚は認められない」と夫に伝えましょう。
実はこれだけで離婚は回避できます。
しかし、もしも夫に勝手に離婚届を提出されてしまうリスクがある場合は、受理を防ぐためにも離婚届不受理申出という書類を念のため市区役所に提出するのがおすすめです。
もちろん、これで離婚を回避できても根本的な解決になるわけではありません。
夫婦関係を一刻も早く修復するために、夫との付き合い方について改めて考えてみる必要があります。
離婚に応じる場合は
離婚に応じる場合は、離婚届にサインをして成立する最も一般的な協議離婚をするのか、それとも慰謝料額や親権など自分の主張をとおすため相手を訴える裁判離婚をするのかを考えましょう。
③サポートしてくれる人を探す
離婚をする場合もしない場合も、自分をサポートしてくれる人の存在は不可欠です。
離婚に応じない場合は
夫婦の関係を修復するためには、共通の知人に間に入ってもらったり、夫婦問題や離婚問題の解決を得意としている専門家のアドバイスを受けたりするのが有効です。
夫婦関係を客観的に見ることができ、これから具体的にどのような行動に出ればよいのかも明確になります。
【関連記事】
離婚カウンセラーができる事と離婚カウンセラーへの相談事例
夫婦カウンセリングのメリットと料金相場|お悩み例・解決例まとめ
離婚に応じない場合は
円滑、円満に離婚するためにも特に弁護士からのサポートを受けるのがおすすめです。
離婚の面倒な手続きを一任できるのはもちろん、裁判離婚する場合には法廷で自分の意見を代弁してくれます。
自分に有利な形で離婚したいという方は特に、まずは無料相談からアドバイスを仰いでみてください。
④主張を通すための手続きをする
自分の主張を通すためには、各種手続きが必要になります。
離婚に応じない場合は
法的な手続きを行なわなくても現状維持することは可能ですが、夫婦関係の修復を目指して今後の具体的な取り決めを作っておきたいというときには、円満調停を行なうのも手段の一つです。
調停と聞くと堅苦しく感じられるかもしれませんが、家庭裁判所で夫婦と調停委員の3人で、今後のための話し合いをするものと考えてください。
離婚に応じる場合は
離婚はするが自分の主張(慰謝料の増額請求、親権が欲しいなど)を絶対に通したい場合は、お伝えしたように法廷で夫と争うことになります。
その場合、まず訴訟の提起をしてから家庭裁判所にて弁論後、和解または勝訴または敗訴で決着という流れが一般的です。
慰謝料の相場や増額のためのポイント、裁判に関する詳細などは以下の記事を参考にお読みください。
【関連記事】
離婚の慰謝料相場一覧と慰謝料を引き上げる重要な証拠
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まとめ|夫の離婚したい理由が浮気の時は
離婚は結婚の何倍ものエネルギーがかかるとよくいわれますが、この記事を読んでもわかるように事実です。
中でも一番エネルギーを必要とするのは、夫が本当は浮気を理由に離婚したがっているケースです。
この場合は、まず浮気の証拠を掴むために探偵に調査依頼する必要が出てくることもありますし、そうなれば当然エネルギーだけではなくお金もかかります。
自分で浮気調査をする方法が全くないわけではないので、以下の記事も参考にしてみてください。
【関連記事】
自分で浮気調査する方法10選!自分で行うリスクと探偵に依頼する基準
旦那が浮気してるかも?旦那の浮気の兆候をチェックする方法と対処法
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