最短で解決するために、離婚トラブルの解決が得意なお近くの弁護士にまずは無料相談してみませんか?


夫婦両方に性欲があるものの、相手を異性として見ることができず、セックスレスになってしまうケースが少なくありません。 セックスしたいが、自分のパートナーとはセックスしたくない。そんな気持ちがパートナーを浮気・不倫に走らせてしまいます。 |

他の人とセックスしたいのは僕も同じ。けど、結婚しているんだったらその気持ちを我慢しなきゃいけないじゃんか!なんであいつは不倫したんだ!
『結婚したらどんなことがあっても不倫してはいけない。』
こう、日本では昔から言われてきました。当然ですよね、だって、「一緒に支え合って生きていこう。」「子どもを立派に育てよう。」と誓い合った仲なんですから。けど、これを守れない人がいるのも事実です。理由は「女として見て欲しかった。」「女としての自信を失うのが嫌だった。」などです。
確かに言いたいことはわかります。性欲は三大欲求のうちの1つなのですから、我慢するのは大変です。でも「それはこっちも同じだよ…。」浮気された側は当然、そう思います。「他の人とセックスしたい。けど、結婚しているんだから我慢しなくちゃいけない。」そう思って我慢してきたのに…。この気持ちどうすれば…。
セックスレス原因の浮気は法的に悪いことなのか?
よく耳にすることかもしれませんが、民法では『セックスレスを理由とする離婚は認められる』とされています。つまり、「セックスレスならば、相手が何と言おうと強制的に別れることができる」と法律で決まっている、ということです。(参考: 民法第770条第1項)
すると、「セックスレスならば、いつでも別れられるんだから、結婚生活中でも不倫してもいいんじゃない?」と考えられそうです。一方、同じく民法では、夫婦関係にあるときの不倫は悪いこととされています。なぜならパートナー以外との性行為は不貞行為に該当するからです。(参考: 民法第770条第5項)
これを見ると、「セックスレスでも夫婦関係なんだから不倫はしてはいけない。」というように判断できます。
では、どちらの考えが正しいのでしょうか?
結論:セックスレス中も不倫は”アウト”慰謝料請求の可能性あり
いくらセックスレスが原因だといっても、婚姻関係中に不倫をしてしまうと、その事実は不利に働いてしまいます。
『婚姻状態』と『離婚して他人関係である状態』には大きな壁があるからです。実際に、過去、セックスレス中の不倫によって、慰謝料の支払いを命じられたケースが少なくありません。
そもそも、セックスレスの定義って?
『特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ないこと』こちらがセックスレスの定義です。日本性科学会という性の悩みに関するカウンセリングを行う組織によって定義づけられました。
これを聞くと「月一もセックスしなくちゃいけないって多くないか…?辛すぎるだろう…。」と思う方もいるでしょう。そういう人にこそ、『セックスしないことにもリスクがある』ということを知っておいてほしいです。例えば、浮気の可能性が上がることが挙げられるでしょう。
他にもセックスしないことにはさまざまなリスクがあると言われています。ではそのリスクとはどのようなものがあるのでしょうか?代表的なものを3つほど見ていきましょう。
セックスしたくない人が知っておくべきセックスレスの3つのリスク
リスク1:セックスレスは浮気・不倫の原因となる
一番すぐに思いつくのは”浮気・不倫”の原因でしょう。人間の三大欲求である”性欲”を夫婦間で発散することができず、他の人で発散しようとしてしまいます。実際に、既婚者向け会員制交流サイト『アシュレイ・マディソン』が世界約7万5,000人の会員にアンケートを行ったところ、不倫に走る動機として『セックスレス』と回答した日本人女性は55%でした。
また、相模ゴム工業株式会社が『日本で行われたセックスに関する調査』を2013年に行っています。この調査で、結婚・交際相手がいる方のうち、21.3%が浮気をしているという結果が出ました。
また、同じ調査の中で、「セックスが少ないと思っている」男性のうち、75.2%の男性が「もっとセックスをしたい」と思っているという結果が出ています。女性も35.8%の方が同様に感じているようです。
「もっとセックスをしたい」と答えた方が、セックスが少ない理由として挙げた中で一番多い回答が「相手がその気になってくれない」でした。「もっとセックスをしたい」と思っている方が、結婚・交際相手とセックスできない場合にどうするでしょうか。
浮気や不倫をしてしまうのも、少しは納得できると思います。
セックスレスから浮気に至るまでの過程
夫婦の関係性が淡泊・セックスレスになってしまうと、性的欲求を満たしたい夫は、風俗店に行ったり、パートナー以外の異性に積極的になる傾向にあります。それがきっかけで浮気に発展してしまうことが多いようです。
そして、性行為をするだけの相手として関係を続けたいと思うようになります。倫理観の欠如といえばそれまでですが、自宅でセックスを拒み続けられてしまったがゆえの反動とも言えるでしょう。
そして、定期的に性欲発散する相手がいれば、パートナーに対してもう要求することはなくなってきます。
また、性的欲求を満たすためだけの浮気であれば、結婚関係や家庭が壊れるまではいかないことが多いですが、いつの間にか浮気が本気になり浮気相手に対して愛情を持ってしまい離婚に発展するケースももちろんあります。
リスク2:ホルモンバランスの失調による生理不順や肌荒れ、不眠症
むりやり性欲を我慢することはできるかもしれませんが、本能の部分では抑えきれず、感情が抑制できなくなり、それが体調面にさまざまな症状として現れることがあります。
リスク3:買い物やギャンブル、アルコールなどへの依存
体調面だけでなく、精神面にも悪い影響が及ぶリスクがあります。男女どちらかがセックスを求めているのにそれを拒否し続けると、当然のことながらセックスをしたい側は欲求不満になります。
その欲求不満を他のもので解消しようとして、爆買いやギャンブル、お酒などにハマってしまう可能性があります。そして、それが悪化すると”依存症”になってしまいます。
では、実際にセックスレスになった人たちはどのような状況になってしまったのでしょうか?ここでは2人の例を見ていきましょう。
セックスレスから浮気に至った実体験談
体験談1:30代A子さんのケース
旦那さんと結婚して7年経つが、既に5年以上もセックスレスが続いているA子さん夫婦。結婚してすぐに妊娠。妊娠中にA子さんから誘うこともあったが、怖いからと断られて、出産後も子供の夜泣きなどを理由に断られてしまいました。主人は家族思いで、お金もきちんと稼いでくれます。しかし、A子さんはまだ30代なのに、女性としてみてもらえない悲しかったのです。
そんな時に浮気相手である今の彼とA子さんは出会いました。旦那さんとの関係は悪いわけではないです。しかし、その浮気相手との再婚も視野に、セックスレスを理由に離婚ができないかとA子さんは考えています。
(引用:教えて!goo)
体験談2::40代B子さんのケース
B子さん旦那さんは子供を妊娠して以来、セックスレスになりました。数年前に一度良い雰囲気になりかけた時も、途中で終わってしまいました。B子さんとしてはセックスレスを解消したいと思っていて、旦那さんと話をしたこともあったのですが、うんざりされてしまったようです。
旦那さんその気になってくれるのを待っていたようですが、実は旦那さんが風俗通いをしていることが判明しました。B子さんにとっては他の女性に手を出していることに変わりなく、悲しく惨めな気持ちになったそうです。
(引用: 教えて!goo )
2人に共通して言えるのは、恋人としてのドキドキがなくなってしまい、性的な対象として見れなくなったことが挙げられます。夫婦2人の関係性が大切ということがよくわかります。
つまり、『セックスレスになる夫婦には共通する特徴がある』、とも言えそうです。この章ではセックスレスになりやすい夫婦の特徴をお伝えします。
セックスレスになりやすい夫婦の特徴
特徴1:夫婦がお互い自立している
夫婦共働きだと夜の帰宅時間も遅くなりがちで、帰宅後も疲労からすぐに寝てしまうことが多いでしょう。疲労や多忙で夫婦の会話がなくなると、お互いの気持ちがすれ違うことも多くなってしまいます。
さらに、経済的にもお互いに自立しているため、夕食や休日をお互いの職場の同僚や友人などと過ごしてしまいがちです。そうなるとさらに2人で過ごす時間が少なくなり、セックスをする時間もなくなります。
特徴2:妻が母親のようになってしまっている
男性側がパートナーに対して、女性らしさを通り越して、母性を感じてしまうようになると、セックスレスになる可能性が高まります。性の対象として見ることができなくなってしまうからです。そして、他の女性らしい女性と性的関係に…。
また、恐妻家の場合には、男性の家庭内での居場所がなくなり、誰にも甘えることができずにストレスが溜まってしまうことから浮気に発展してしまいます。家庭以外に居場所を求めた結果、他の女性との浮気や不倫へと発展しかねません。
一方、主導権を握った恐妻側も、あまりの頼りなさに男としての魅力を感じにくくなります。性的な魅力も感じることができないため、最終的にセックスレスになることも多いようです。
特徴3:安心しきっている
「自分のパートナーは絶対に浮気することはないから」と安心しきっている夫婦は、セックスをしなくても大丈夫だという考えに至りがちです。
もちろん、セックスなしの日常生活の中でうまくコミュニケーションが取れており、夫婦関係に関して何も心配いらない状況ならよいのですが、これは”双方がお互いを信頼している”ことが絶対条件です。
新婚夫婦であればお互いの信頼度も高いかもしれませんが、果たしてこの状況を10年も20年も続けていけるでしょうか。
特徴4:両親と同居している
一方の実家に住むとなると、もう一方が少なからず気を遣うことになり、精神的なストレスが増えてきます。
このストレスがセックスへの意欲を低下させたり、「音や声が漏れるのでは」と勘ぐってしまったりして、夜の生活へのアクションに抵抗を感じてしまうようになります。
特に休日に外に出る習慣がない夫婦は、一度セックスレスに陥ると継続してしまいがちです。
セックスレスに陥りがちな夫婦関係はさまざまです。もちろん、上記のうち一つも当てはまらなくてもセックスレスになる可能性は十分あります。そして、仲いいと思っていたのに、いつの間にかセックスレスに…、そしていつの間にか不倫されていた…ということもありえます。
もし、いつの間にかパートナーが不倫しており、自分がそのこと気付いた場合にはどうすうるべきなのでしょうか?
・問い詰める?
・黙って放っておく?
どっちも辞めた方がよいでしょう。問い詰めたら、逆ギレされる可能性もありますし、放っておくと浮気が悪化につながりかねません。
次の章で、パートナーの不倫に気付いた場合にはどうすればよいのか?をお伝えします。
既にセックスレスでパートナーに浮気の兆候がある場合に取るべき行動
円満な関係に戻りたい場合
円満な関係に戻りたい場合には、まず自分自身の気持ちと向き合いましょう。
- 許せるのか?許せないのか?
- どうしたら許せそうなのか?
- 仲直りしたとしてセックスはできそうか?
など、浮気問題を解決するために必要なことを整理します。そして、その行動をできる限り実行していきましょう。
全部一気に解決する必要もありませんし、ご自身一人だけで解決する必要もありません。『やり直す』と夫婦2人で決めたならば、2人でゆっくりと解決していければよいでしょう。
浮気をしているなら離婚する!という場合
浮気しているなら離婚する場合、パートナーが浮気相手と肉体関係を結んでいる証拠があるなら『弁護士』に、証拠がないならば『探偵』に相談しましょう。もちろん、夫婦二人で話し合って、スムーズに離婚し、慰謝料請求できるならば、話し合いが一番よいです。
まず、なぜ肉体関係がある証拠が必要かというと、この証拠が離婚や慰謝料請求を有利に進めるものになるからです。むしろ、この証拠がないと、裁判沙汰になったとき、自分の主張がうまく通らず、裁判が難航してしまいます。
また、証拠がないまま弁護士に相談しても、「まずは証拠を揃えてください。」と言われることが予想されます。なぜなら、浮気・不倫についての責任を相手に問いたくても、証拠がなくては法的に認められないからです。そのため、まず最初に肉体関係がある証拠を集めましょう、ということです。
では、証拠を集めるにはどうしたらよいのでしょうか?先ほど挙げた『探偵に相談する』というもの、有力な手法の1つです。他にはどんな手法があるのか、見ていきましょう。
パートナーの浮気の証拠を集めるためにできる3つのこと
証拠収集法1:パートナーのバッグなどにICレコーダーを仕込む
ICレコーダーをパートナーのバッグなどに仕込んでおき、帰ってきた後に回収する方法があります。ラブホテルなどで性行為を行っていると思われる音声が録音できていた場合、浮気の証拠と見なされるからです。
ポイっと入れておくだけなのですごく簡単です…。もちろん、バレるリスクが非常に高いですが…。最近ではペン型のレコーダーとかあるようですが、自分のバッグに見知らぬペンが入ってたら、誰もが疑問に思いますよね。
ちなみに、ICレコーダーで盗聴すること自体は違法ではありません。レコーダーを仕込むために、家に忍び込んだり、盗聴データで脅したりすると違法になります。(参考: 岩熊法律事務所 )
結論、バレるリスクが非常に高いため、あまり使いたくない方法ですね…。でも、バッグの中がゴチャゴチャのパートナーならば使える方法かもしれません。
証拠収集法2:外出したパートナーを追跡する
外出したパートナーを追跡して、浮気相手と会うかどうか、また、肉体関係を結んでいないかどうかを確認する方法があります。費用もほとんどかかりませんし、自分自身の目で見て確認できるため、どんな結果であれ、調査結果に満足はできるでしょう。
しかし、自分自身での追跡調査の際には気を付けてほしいことが3点あります。
注意すべきこと1:感情的になって証拠集めを忘れてしまう可能性がある
パートナーが実際に浮気相手と会っていたり、キスをしていたり、ラブホテルに入ろうとしたりしたときに、あなたは冷静に法的に十分な証拠を集めることができますか?
つまり、怒鳴り込みに行きたくても、その気持ちを抑えながら、パートナーが憎き浮気相手とイチャイチャして、幸せそうにしているシーンを冷静に写真を撮ることができますか?ということです。
「浮気するやつなんて知らん!」と割り切れる人ならば、突撃してしまう可能性が低いので、大丈夫そうですが、少しでも感情的になってしまう可能性があるならば、ご自身で調査するのはやめましょう。
パートナーに勘づかれたら、証拠を集めるのが困難になってしまうからです。
注意すべきこと2:『顔バレ』or『不審者と思われる』リスクがある
普段からあなたの顔を見慣れているパートナーは、一瞬であなたの顔を認識することが可能です。浮気中ならば、多少なりあなたと遭遇しないように警戒しているので、余計に気付きやすいでしょう。
では、変装していけばいいのでしょうか?それは一概によいとは言えません。
もし、サングラスとマスクをしていて、不審者同然の見た目の人が、電柱の陰に隠れていたり、カフェからずっと外を覗いていたりしたらどうでしょう?
あやしいですよね…。パートナーに認識されず、不審者とも思われないようにする。これが意外と難しい。不審者と間違われて、店員や警察官に話しかけられたら目立ってしまうので、浮気中のパートナーに気付かれてしまいます。
ここまでの2つの項目はどうでしたか?感情的にもならず、パートナーにバレない程度のよい感じの変装ができそうですか?
では3つ目の項目に行きましょう。3つ目の注意すべきことが一番重要です。
注意すべきこと3:法的に有効な写真を撮る技術・知識がある
法的な根拠として十分なほど鮮明な写真を取ることができますか?
もちろん、写真を撮る技術も必要になりますし、よい場所で写真を撮るポジショニングの秘術も必要です。もしかしたら、カメラのスペックも重要になるかもしれません。
そして、証拠として法的に認められる写真を撮らなくてはいけません。法的な根拠となる基本的な条件は、
- ラブホテルに入るところを写している
- 入った時間から数時間後に、ラブホテルや自宅から出ているところを写している
- 識別できる程度に鮮明な画質で写されている
- 一度だけではなく、複数回にわたっての写真がある
などです。
ちなみに、『キスや抱き合っている写真』は浮気の証拠になるとは言い難いようです。なぜなら、不貞行為とはパートナー以外との性交渉のことを指すので、キスや抱擁程度では、不貞行為とは言えず、慰謝料や離婚につながる証拠とは見なされないからです。
このように浮気の証拠に関する条件は難しいです…。浮気を理由に離婚・慰謝料請求することの難しさがうかがえますね…。
「せっかく写真を撮ったのに役に立たない…。」なんてことが起きてしまいそうです。
証拠収集法3:探偵に依頼する
探偵に依頼して証拠を集める方法があります。複数人のコンビネーション、洗練された道具などでターゲットにバレることなく、しっかりと法的に有効な証拠を集めてきてくれます。
費用は『平均1時間当たり1.5万円~2万円』と少々高めになりますが、浮気するような憎いパートナーとこれからもずっと一緒にいる辛さや財産分与で入るお金のことを考えたら、安いと感じる人も少なくないでしょう。(参考: 探偵が行う浮気調査の料金・費用相場)
追記:【やめましょう】パートナーのスマホを盗み見する
パートナーのスマホのロックを解除するなどして、SNSやメールのやり取りなどを盗み見るのはやめましょう。プライバシーの侵害に該当する可能性がありますので、浮気の証拠を見つけたとしても、ご自身の立場を悪くしてしまう可能性があります。
立場を悪くしてしまうと、慰謝料の金額を決める際や離婚をする際にも不利になってしまうかもしれません。何のために浮気調査をするのかわからなくなってしまうので、スマホを覗くのだけは避けたいところです。
離婚を有利に進めるための『証拠集め』についてお伝えしてきました。なぜなら、証拠は慰謝料請求や離婚を上手く進めるために必要だからです。
では、実際にセックスレスが原因での浮気があった場合に、請求できる慰謝料はどの程度のものなのでしょうか?また、子どもがいる場合には、その親権はどうなるのでしょうか?
【慰謝料相場・親権】セックスレス原因での浮気で有利に離婚する
【100万円~200万円程度】セックスレスが原因で離婚する場合の慰謝料相場
①あなたがセックスを拒み続けた結果、パートナーが浮気した場合
この場合の慰謝料は、おおよそ100万円~200万円程度となります。
②あなたはセックスを拒んでいないのに、パートナーが浮気した場合
この場合の慰謝料は、200万円~300万円程度の慰謝料が請求できるとされています。
なぜ、浮気をしていたにもかかわらず、①と②のような違いが生まれるのでしょうか?
それは、セックスを拒んだ側が与えた精神的ダメージと浮気した側が与えた精神的ダメージの差し引きがあるからです。
①の場合、「浮気されて辛かっただろうけど、あなたもセックスを拒んでパートナーに対して精神的ダメージを与えただから、少し多めに見てあげよう。」と判断されるということです。
あくまで相場ですが、精神的ダメージをお金に換算すると以下のように考えることができます。
離婚の原因 |
慰謝料相場 |
セックスレスの場合 |
100万円程度 |
不倫された場合 |
200~300万円程度 |
DV・モラハラがあった場合 |
50~500万円程度 |
悪意の遺棄(意図的に夫婦関係を破たんさせる行為)があった場合 |
50~300万円程度 |
こうして、セックスレス原因での浮気に関する慰謝料が決まっていきます。
また、慰謝料は支払う側の社会的地位や経済力、婚姻期間や子供の有無など、いろいろな条件によっても金額が変わってきます。
≪慰謝料の金額を左右する要素一覧≫
- 責任の大きさ
- 苦痛の程度、期間、回数
- 結婚期間
- 子供の有無
- 有権者の社会的地位
- 有権者の悪意
- 有権者の性別と年齢
- 有権者の経済状況と支払い能力 などなど
(参考: 「離婚慰謝料の計算基準|慰謝料の相場と自分で計算する方法」 )
上記のようにして慰謝料の金額が決定します。また、あくまで上記の金額は目安です。実際に慰謝料を請求した場合、その状況次第で、その金額が高くなることもあれば、安くなってしまうこともあります。
逆に言えば、有利な状況を作り出すことができれば、慰謝料をより高額にできる可能性がある、ということです。
浮気の慰謝料金額を少しでも高くするためにはどうすればよい?
第三者の証言を集める
裁判では当事者同士の意見はもちろん、第三者からの意見が重要視されることも多くあります。夫婦の状況や事実を知る人物、または客観的に物事を捉えられる人物として、親族や、子供が幼い場合は幼稚園や保育園の職員などの証言が有効になることがあります。
夫婦とはどのような関係性であり、どういった事実を把握しているのかなど、陳述書を書いて状況説明をすることで自身の立場を有利にすることが可能です。
法的な手段に出る意思があることを伝えておく
パートナーが離婚の原因を作った場合、パートナーへは「話し合いで解決できないのであれば法的な手段に出る意思がある」ということを伝えましょう。事を荒立てたくないという人間の心理が働いて、大事になる前に話し合いでの交渉に応じてくれる可能性が高まります。
時系列と共に離婚までの過程を記録する
離婚を考えるようになったのには理由があるはずです。いつ、何が、どのように起きて、その原因は何であるのかという旨を、なるべく時系列がわかるようにしてメモや日記などに記録しておくようにしましょう。離婚に関しては何を主張するにも正当性や信憑性が問われるので、このようにして状況をしっかり説明できるものがあると有利に立ちやすくなります。
セックスレスが原因で離婚する場合の親権
離婚の原因を作った側がどちらであるかということと、子供の親権をどちらにするかということは、実は直接的な関係はありません。
親権は親の事情で決めるのではなく、子供の幸せのためにはどちらに親権があったほうがよいのかという、子供の事情のみで決めるためです。したがって、セックスを拒否することと子育て能力とはまったく関係がありません。
親権は8割以上母親が得ているという過去の判例から、母親の子育ての環境に問題がなければ父親に親権が認められる可能性はほぼゼロであると考えてよいでしょう。しかしこれもケースバイケースになりますので、どうしても親権は得たいという方であれば、やはり法の専門家である弁護士へ相談をしてみるべきです。
また、「浮気はしたけど、今まで一緒に長い時間を過ごしてきたパートナ―。そんなに責めたりしなくてもいいかな…。」と思う人もいると思います。
浮気を許して次に向けて歩き出す。
これも一つの選択肢です。こう決めたならば、2人の気持ちを1つにして歩み寄っていくことが大切です。そうした場合、もちろん、「定期的にセックスしようね。」という話になる可能性もあります。
そうなったら、「どうしたらセックスができるようになるのか?」について考えることになるでしょう。「いま、セックスはしたくない…。でもセックスして夫婦仲よくしたい…。」そんなジレンマに陥ってしまう可能性があります。
セックスレス解消に向けてできること
セックスレスになってしまう理由を把握して、対策を練る
セックスレスになってしまう理由は人それぞれでしょう。
- 一緒に生活をしていて、女性らしさが感じられなくなった。
- 年齢的に性行為がしんどくなってしまった。
- 同じ人だけでは物足りない
などなど。その理由は人それぞれで、以前は解決できなかったものですよね。解決できなかったからこそ、セックスレスになり、相手が浮気をしてしまったのですから。
一度、二人で話し合って、今後どうしたいか。どうしたらセックスできるようになるかを話し合ってみましょう。きちんと話し合わないと、すれ違ってまた同じ過ちを繰り返してしまう可能性があるからです。
ここからはお二人の話し合い次第だと思いますが、最後に『病気でセックスができなくなる可能性もある』ということをお伝えしたいです。
セックスレスが起きる病的原因
セックスが出来なくなる、セックス可能な状況ではなくなる病気は数々ありますが、代表的なものとしては以下が挙げられます。
- 勃起不全
- 中折れ
- うつ病
- パニック発作
- 感染症 などなど
特に男性の性機能の衰えに関しては、30代男性で5割近く、40代男性で5割以上が問題を抱えており、ひどくプライドが傷つくデリケートな悩みだといえます。
女性の約4割は勃起不全の治療を望む
ED治療専門病院の浜松町第一クリニックが関東在住の20~40代女性703人を対象に、女性のセックス事情をテーマに行ったアンケートによると、以下のような結果となりました。
- 女性の理想のセックス頻度は「1週間に1~2回」
- 勃起不全や中折れが複数回続いた場合、約6割の人が「悲しい気持ちになる」と回答
- EDになった場合は女性の4割が「治療薬を服用して欲しい」と回答
(引用: 浜松町第一クリニック )
約6割の女性が、勃起不全や中折れが複数回続いた場合「悲しい気持ちになる」と回答。
男性器に不安のある男性は、パートナーのためにもやはり積極的に治療をして、お互いに満足できる性生活を営んでみてはいかがでしょうか。
産後の夫婦生活についてはこちらの記事『 産後の夫婦生活|セックスに対する夫婦の本音 』も参考にしてみて下さい。
まとめ
いかがでしたか?
▶セックスレス原因でも浮気・不倫は法的には”アウト”。慰謝料請求の可能性があること。
▶パートナーに離婚・慰謝料請求したい場合には、肉体関係があるという証拠を揃える必要があること。
この2つをしっかりと知っておいてほしいと思います。そして、
①やり直すならば、二人でしっかりと話し合う
②離婚するならば、証拠を集めるために自分で動いたり、探偵に依頼したりする
こうしてセックスレス原因で起きてしまった”浮気”と向き合っていっていただきたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

原一探偵事務所が運営する当サイトの相談窓口では、24時間無料で浮気に関するご相談を受付中!
原一探偵事務所では来店不要で無料面談・依頼まで行えるビデオトークもご好評いただいております。遠方の方、多忙な方、感染リスクを考慮し外出を控えたい方も、お気軽にお問い合わせください。

浮気に悩むあなたをサポート。確かな情報をお届けします。
慰謝料に関する新着コラム
-
彼女に浮気慰謝料請求は可能か?請求可能な条件と慰謝料の相...
今回の記事では彼女に浮気慰謝料を請求するための条件や、請求可能な慰謝料額などを詳しくお伝えします。現在、彼女に浮気をされてしまい、慰謝料請求したいと考えている方...
-
不倫慰謝料相場は50~300万|相場以上に請求するための...
不倫慰謝料の相場は50~300万の間と言われていますが、不倫の状況や証拠の有無によって相場より高くなったり低くなったりします。この記事では、不倫慰謝料を相場以上...
-
不貞行為と離婚・慰謝料の全知識|慰謝料の相場・離婚する前...
不貞行為で離婚に至る場合、何をすべきなのでしょうか。この記事では、不貞行為で慰謝料請求をしたい、離婚の具体的な流れや知識を知りたいといった方へ向けて、不貞行為と...
-
離婚時の慰謝料と養育費の相場|できるだけ高額にするための...
離婚原因が相手にある場合、慰謝料を請求し離婚することができます。また、親権をもっていない親に養育費を請求することが可能です。ここでは、慰謝料と養育費をできるだけ...
慰謝料に関する人気のコラム
-
【慰謝料請求可能】セックスレス原因での浮気は違法なのか
セックスレスが原因で浮気をしてしまう人は少なくありません。愛を確かめ合うためにセックスが重要なことはわかっているけど、したいと思えない。そんな中、パートナーが浮...
-
不倫慰謝料相場は50~300万|相場以上に請求するための...
不倫慰謝料の相場は50~300万の間と言われていますが、不倫の状況や証拠の有無によって相場より高くなったり低くなったりします。この記事では、不倫慰謝料を相場以上...
-
離婚慰謝料の計算基準|慰謝料の相場と自分で計算する方法
離婚慰謝料を決める上での基準や計算方法について詳しくまとめています。
-
不倫裁判のメリットと裁判前に心得ておくべき慰謝料の知識
不倫が原因で裁判を行うことのメリットやデメリット、また、裁判の流れや慰謝料請求を行う上で心得ておきたいポイントなどを主に解説していきます。
慰謝料 コラム一覧へ戻る