「妻の行動がいつもと違う。」
「最近なんだか不機嫌なときが多い気がする。」
妻の態度が変わったとき、このままだと離婚になってしまうのではないかと感じる男性は少なくないでしょう。
朝日新聞出版のAERA(2017年3月20日号)の調査によると、離婚したいと考えたことがある妻の割合は、
子供ありの場合で約54%
子供なしの場合で約33%
であることが分かりました。
引用元: dot.
意外にも多くの方が夫と離婚したいと考えていますね。
しかし、夫側が「どうしても妻と離婚したくない」と考えている場合はどうすればよいのでしょう?
この記事では、妻は離婚したがっているが自分はどうしても離婚したくないという方向けに、妻が離婚したがる原因や心理、離婚しないためのさまざまな方法についてまとめました。
ぜひ参考にしてください。
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離婚したい妻が取る行動
なんとなく妻が「離婚したい」と考えているように思うけれど、ほんとうかどうか分からないといったこともありますね。
妻が本当に離婚したいかどうかは、妻の行動を見ることである程度把握できます。
ここでは、「夫と離婚したい」と感じている妻がとる行動を紹介します。
コミュニケーションを取らなくなる
女性は、愛情がなくなり、嫌悪感を抱いている男性とコミュニケーションをとろうとは思いません。場合によっては、嫌いになった男性を『汚い』と感じてしまうこともあるのです。
妻側から話しかけてくる頻度は極端に減るでしょうし、こちらから話しかけてもすぐに会話を終わらせようとしてくるでしょう。
必要最低限の会話を交わすときでさえ、目を合わせてくれないケースもよくあります。
不満を言うことが多くなる
それまでは夫婦で楽しく会話することも多かったのに、ある日突然妻の口から不平不満の言葉しか出てこなくなるということもあります。
日々の旦那への不平不満を直接本人に伝えるようになれば要注意だといえるでしょう。
不満を言うことが多くなったときには、妻が離婚を固く決意している可能性も考えられます。
不満を言うことで夫に「私は離婚したいと考えている」ということを伝えたいのかもしれません。
家事をしなくなる
「心地よい環境を提供しよう」「家ではリラックスできるようにしてあげたい」といった思いがあれば、きちんと家事をこなすはずです。
しかし夫への愛情がなくなり、離婚を考えるようになってしまうと、とたんに家のことなんてどうでもよくなってしまいます。
床が汚れている、食事の用意が手抜きになるなど、妻が家事をきちんとしなくなったら離婚への赤信号が点滅している状態かもしれません。
体に触れられるのが嫌になる
夫との離婚を考えるようになると、『一人の男性』としてあなたを見ることはありません。
また、女性は嫌悪感を抱いている人に対して『不潔だ』と感じてしまう傾向もあります。
妻が夫婦の営みを拒否するようになったり、簡単なスキンシップさえ拒むようになったりしてしまった場合には、生理的にあなたのことを受け付けなくなっているのかもしれません。
ここまで来てしまうと、もうあなたへの愛情は冷めきっているといえるでしょう。
【関連記事】 【慰謝料請求可能】セックスレス原因での浮気は違法なのか
家出する・実家に帰る
女性だけに限りませんが、嫌いな人と同じ空間に居たいという人はいません。
もし、妻が家出をしたり、頻繁に実家に帰るようになったりした場合は、あなたとは一緒にいたくないというサインだといえます。
理由を告げずに外泊したり、何かしらと都合をつけて実家に帰ったりすることが多くなった場合には、離婚への本気度がとても高いといえるでしょう。
【関連記事】 妻が家出した本当の理由と今後家出されないための4つの予防策
メイク・ファッションが変わる
離婚後の生活を女性が考え出すと、急におしゃれをしだすという傾向があります。
つらかった夫との時間にはさよならを告げ、新しい生活へ心が向かうと内面のパワーが強くなり、外見にまで影響を及ぼすのです。
メイクやファッションが変わって外出する機会が増えているようなら、妻は離婚を強く望んでいるのかもしれません。
離婚したい妻の心理
離婚したい妻の心理状態とは一体どういったものなのでしょうか?
それは、『今の状態から解放されて、より生きがいのある生活を手に入れたい』です。
詳しくは『旦那と離婚したいと妻が感じるようになる原因』で解説しますが、妻が離婚したいと考え始める原因は、その夫婦によりさまざまなものが挙げられます。
しかし、離婚したいと考えている妻がどのような思い・願いを持っているのか、根本的な部分は共通しています。
夫と一緒にいることで毎日の生活がつまらなくなってしまったり、幸せを感じられなくなったりしたのでは、『今の生活から逃れたい』と考えても不思議なことではありません。
一人になって毎日幸せに暮らしたいと考えたり、別の伴侶を見つけてその人に尽くしてあげたいと思ったりすることで、あなたとの離婚を願うようになってしまうのです。
旦那と離婚したいと妻が感じるようになる原因
ここでは、旦那と離婚したいと妻が感じるようになる原因について確認しましょう。
【関連記事】 旦那と別れたい妻必見|自分に有利な条件で早急に別れる方法
旦那が不倫をしたから
妻が離婚を決意する最も代表的な原因は不倫だといえるでしょう。
結婚していながら別の女性と関係を持つということは、妻に対する最大の裏切りです。
妻である前に、一人の女性として夫から愛されたいと願うのは、誰もが持つもの。
不倫はその思いを踏みにじってしまう行為にほかなりません。
【関連記事】 不倫とは?浮気とは?辞書・世間のイメージ・法律の3方面から解説
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モラハラを受けているから
イライラしたり機嫌が悪いからといって、妻に横柄な態度をとったりきつい言葉を投げかけてしまうこともあるかもしれません。
モラハラをしている本人は気づきにくいかもしれませんが、受ける方の精神的なダメージな相当なもの。
ほんの軽い気持ちで言った妻に対する一言が離婚を決意させたということにもなりかねないのです。
あなたは問題なく接していると思っていたとしても、妻側としては気づいたときには精神的にボロボロになってしまっているなんて事態も考えられます。
妻への思いやりが欠けているから
あなたの妻は、妻であるまえに一人の女性です。夫からは常に“女として”気をかけてもらいたいのです。
それなのに、『仕事で忙しく疲れている』『自分の趣味に没頭している』といったことを理由に妻への思いやりを欠いてしまえば「私って愛されてないのかな…。」と妻が思っても仕方のないことかもしれません。
女性は愛してくれない男性に愛情は注ぎたくありませんし、尽くしたくもありません。
金銭感覚が違うから
金銭感覚の違いも離婚の原因の一つ。
普段お金を管理しているのが妻であるにも関わらず、相談せずに趣味にお金を注いだり、友達と旅行に行ったりしていては、妻のストレスはたまる一方です。
何にお金をかけるかの価値観は人それぞれですが、あまりにも金銭感覚が違うと、妻としては今後の資金繰りが心配になるでしょう。
お金を使いたいと思うポイントが妻とかけ離れている場合には、あなたとの幸せな将来がイメージできずに離婚を決意させてしまうことも考えられます。
夫が家事を手伝ってくれないから
『男は働き、女は家事をする』という考え方も今はむかし。
女性の社会進出も増えて、妻・夫の両方が働いているというケースも少なくありません。
夫婦共働きであっても、妻が専業主婦であっても、一切家事を手伝わないような状態が続いてしまえば「夫が気遣ってくれない」「思いやりがない」といった思いを抱かせてしまっても不思議ではないはず。
家事を手伝ってくれないというイライラが積もり積もって、最後には妻に離婚を決意させてしまうのです。
夫の親族と相性が悪いから
人間関係のストレスは精神的な負担の一番の原因だといえるでしょう。
夫のことを嫌いになったわけではないけれど、姑をはじめ夫の親族と相性が合わなければ、離婚したいというのも仕方のないことかもしれません。
夫の親族と同居している、親族が近所に住んでいるなど、頻繁に顔を合わせるようなケースだけでなく、お盆や年末年始、お葬式など、年に数回会うだけでも女性にとっては大きなストレスの原因になりえるのです。
最初は我慢してくれているかもしれませんが、最後には限界を超えて離婚したいと思うようになるケースも少なくありません。
経済状況が不安だから
何度も職を転々としてあなたの収入が安定しなければ、将来の不安を募ってしまうもの。
経済的に不安定な状況が続いてしまえば、どうしても愛情も薄くなってしまいますし、「信頼したくてもできない…。」といった気持ちになってしまいかねません。
お金は生活をする上での基盤となるものですから、経済的な不安が続けばどんなことに対しても意欲を失ってしまいがち。
稼ぎの少ない夫と別れて、新たなパートナーを見つけたいと思っても仕方のないことかもしれません。
子供への関心がないから
子を産んだ母の最も重要な役割は子供を育て上げることですが、そのときに重要なのが『夫の協力』。
大変な思いをして生んだわが子を大切に育て上げたいと思っているにも関わらず、夫が子供に無関心であったり、協力的でなかったりしたら、妻としては子供がかわいそうだと感じてしまいます。
あなたの無関心な態度が子供に悪い影響を与えると考えて、離婚を決意するケースも少なくありません。
生理的に受け付けなくなったから
- 食べ方が汚い
- 結婚してから見た目が変わってしまった
- なんとなく肌が合わないと感じるようになった
など、女性は男性のちょっとしたことで気持ちが覚めてしまうことも。
時間を重ねるごとにイライラが積み重なり、最後には生理的に夫を受け付けないという事態にもなってしまうのです。
ちなみに、女性は一度受け付けなくなってしまった人とやり直したいと思うことはほとんどないといってよいでしょう。
もし妻が生理的にあなたのことを受け付けなくなってしまったら、夫婦関係の改善は困難かもしれません。
離婚したい妻が取る離婚を成立させるための行動
『妻から強制的に離婚を成立させられてしまうのでは?』と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
実は、強制的に離婚が成立するか否かは、以下の法定離婚事由に当てはまっているかどうかによります。
① 不貞行為(浮気)があった
② 悪意の遺棄があった
③ 3年間生死が不明である
④ 強度の精神病を患っていて、回復の見込みがない
⑤ 婚姻を継続しがたい重大な理由がある
参考: 民法770条
上記理由に当てはまる場合、裁判で離婚が認められてしまうため、強制的に妻と別れることになります。しかし、もし当てはまっていなければ、離婚が成立することはありません。
ただし、どうしても夫と離婚したいと考える妻は以下のような行動をとる可能性があります。
- 離婚の交渉をする
- 調停離婚を申し立てる
- 裁判離婚を申し立てる
ここでは、上記の行動を妻がとってきたときの対処法について解説します。
離婚したい妻の行動①|離婚の交渉をする
第一に考えられるのは、妻が「離婚したい」とあなたに伝えてくるケースでしょう。
ただし、離婚の要求に必ず応じなければならないということはありません。離婚届に署名捺印しない限りは離婚が成立することはないのです。
妻がどれだけ離婚に向けて強気で交渉してきたとしても、離婚届に署名捺印することだけは避けるようにしてください。
離婚したい妻の行動②|調停離婚を申し立てる
調停離婚とは、正式な名前を『夫婦関係調整調停』といい、裁判所で調停員に間をとりもってもらい離婚の条件などを決定する離婚の方法です。
ただし、裁判所で行なうといっても本質的には話し合いですので、『法廷離婚事由』に該当しない限りは、強制的に離婚が成立することはありません。
妻が調停離婚を申し立てた場合裁判所からその旨を知らせる手紙が届きますが、期日までに調停に出席して離婚に同意していない旨を伝えるようにすれば、離婚は成立しません。
離婚したい妻の行動③|裁判離婚を申し立てる
調停で離婚が成立しなかった場合、妻が裁判離婚を申し立てる可能性もあります。
裁判では、前述した『法廷離婚事由』に該当するかを、証拠をもとに裁判官が判断し離婚が成立するか、しないかが決まります。
裁判離婚を申し立てられた場合には、欠席などはせずにしっかりと出席し、婚姻関係が破綻していないことや夫婦関係が改善することを裁判所に判断してもらわなければなりません。
証拠をもって主張する必要がありますが、ご自身で行なうのは困難なケースもあるため、離婚問題に詳しい弁護士に依頼するとよいでしょう。
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離婚したい妻と離婚しないための方法
法定離婚事由に該当しない限り、強制的に離婚が成立しないことはご理解いただけたかと思いますが、勝手に離婚届けを出されることに対する不安や、どうしたら夫婦関係を改善することができるのかについての疑問を持つ人も少なくないでしょう。
ここでは、妻と離婚しないための方法について解説します。
離婚届不受理届を提出する
離婚届不受理届(りこんとどけふじゅりとどけ)とは、妻が勝手に離婚届けを提出しても受理しないようにしてもらうための届け出です。
市区役所で提出できますので、事前に対応しておきましょう。
離婚届不受理届を提出していれば、妻が勝手に離婚届けを出して知らない間に離婚していたといった事態を未然に防げます。
【関連記事】離婚届不受理届出の知識|勝手に出された離婚届けは取り消せる?
夫婦関係トラブルの解決が得意な専門家に相談をする
もし、自分の力だけではどうにもならないという場合は、離婚問題の解決が得意な専門家に相談をしてアドバイスをもらってみるのもよい手です。
【関連記事】
夫婦関係を相談できる窓口一覧!夫婦関係でよくある問題と専門家の回答事例
夫婦カウンセリングのメリットと料金相場|お悩み例・解決例まとめ
円満調停を行う
円満調停とは、正式には『夫婦関係調整調停』といい、家庭裁判所で調停委員に間を取り持ってもらいながら、『どのようにして夫婦関係をもう一度円満にするか』について話し合いをすることをいいます。
調停委員は法的な専門知識も持っているため、離婚したくない夫側にとっても、離婚したい妻側にとってもかなり有用なアドバイスがもらえるはずです。
また、円満調停ではお互いの意見を十分に聞いてもらえますので、夫婦間での思いの『ズレ』を認識し、もう一度やり直すにはどうすればよいかについて、冷静に話し合えるでしょう。
【関連記事】 夫婦関係円満調停で離婚を回避することも可能
離婚したい妻の心を変えるための心理術4選
物理的に離婚を回避することができても、妻との意思疎通が図れるようにならなければ根本的に意味がありませんよね。
本記事の最後に、離婚したい妻との関係を修復するための心理術を4つご紹介します。
妻の行動を褒める
女性は共感してもらいたい気持ちが強いため、好意を取り戻すには妻の気持ちや行動を受け止めつつ褒めてあげることが大切です。
ただし女性を褒める場合は、成果や結果を褒めるよりも行動や行為そのもの、つまり結果よりもプロセスを褒めるほうが効果的とされています。
なぜなら、女性は男性よりも疑り深いために、能力や結果を褒めたところでより疑われてしまうことがあるからです。
「いつも美味しいごはんを作ってくれるよね」
「心配りが細かいよね」
などといった言葉をかけ、理解を示しながら褒めるようにすれば、 『夫と接すること=気持ちのいいこと』と脳にインプットされるようになり、いつしか嫌悪感もなくなっていきます。
甘い言葉はメールで送信する
メールは、『視覚的な情報が入らない閉ざされた空間でのコミュニケーション』なので、対面で言葉を交わすのとは少し異なります。
手紙と同じように自分のイメージを広げやすいツールで、言葉の内容から頭の中でさまざまな推論を行ない、想像力を働かせます。
映画よりも小説のほうが人物や場所についての想像力が働くのと同じことですね。
こうした状況では、人間は良い内容はさらに良くイメージし、悪い内容はさらに悪くイメージするようになります。
つまり、甘いささやきや感謝の気持ちなどは、メールを使って伝えることでより感情の盛り上がりが生まれるのです。
対面での会話が少ない夫婦にとってはうってつけの方法ですから、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
「そうだよね」を口癖にする
女性は会話のやりとりや相談事において、基本的には共感を求めているだけです。そして、自分の思いを正当化して欲しいだけです。
よく「悩みがあるんだけど」と言って相談をする女性がいますが、その際アドバイスの良し悪しは関係なく、共感してもらえたかどうかでその人を評価します。
つまり、夫であるあなたが妻に共感をすればするほど、あなたの評価は上がっていくのです。
そのとき便利な言葉が「そうだよね」。
とりあえず妻の物言いに対する第一声は「そうだよね」で通しておけば、妻は勝手にあなたの評価を上げてくれるでしょう。
感情をこめて「そうだよね」をいろいろなバリエーションで言えるように練習してください。
しぐさを真似る
心理学テクニックのひとつに「ミラーリング効果」と呼ばれるものがあります。
これは同調行動ともいわれており、やり方は簡単で妻のしぐさをさりげなく真似るだけです。
コーヒーカップを手にとった瞬間に自分もコーヒーカップを手に取る、頭に手をやった瞬間に自分も頭に手をやるなどが具体例として挙げられます。
例え不仲であっても、妻と一緒に食事をとっているという場合は同じものを同じタイミングで食べるだけでもとても効果があります。
これにより、相手に共感をしているという自分の感情を無意識に妻に伝えることができるからです。
形から入る行為とはいえ、いつの間にか妻の心をとらえることができるので、現在心を閉ざしているとしても徐々に開いてくれるはずです。
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まとめ
離婚したい妻と離婚しないための方法についてまとめた本記事はいかがだったでしょうか。
「離婚したい」と妻が思っていたとしても、物理的な回避も可能ですし、時間をかければ心変わりさせることも十分に可能です。
この記事で得た知識をぜひ夫婦関係の修復に活かしてもらえれば幸いです。
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