サレ夫とは、ネット用語で「不倫された夫」という意味になりますが、なんとも切ない響きです。
不倫をするのは男性が多いと思われていますが、女性が不倫するドラマや映画の影響もあり、女性の不倫も最近は増えているようです。

【参考:マイナビニュース】
マイナビでは、25歳~35歳の既婚女性400人に不倫経験の調査をしたところ、上の表のように、約4人に1人は不倫の経験がある事が分かりました。ということは4人に1人はサレ夫になる可能性があるということです。サレ夫になった場合、基本的に「復讐」か「やり直す」かの二択です。
復讐はネット上に投稿されているえげつない方法をしたいという気持ちもありますが、そのようなことをしてしまうと最悪逮捕になってしまったり、瞬間的にスカッとしても後味の悪さが残ります。しかし、腹立たしさが収まらないという人も少なくないでしょう。今回の記事では、
- 妻への合法的な仕返し方法
- 再構築の仕方
- もし、子供が実子でなかった場合の養育義務について
などを紹介します。
この記事に記載の情報は2021年04月08日時点のものです
サレ夫ができる妻への合法的な復讐方法
かわいさ余って憎さ百倍とはよく言ったもので、インターネット上の書き込みを見ている限りでは、多くのサレ夫は妻への復讐に燃える傾向があるようです。しかし、あまりにも過激な復讐(山に放置・親や親戚中に言いふらす)をしてしまうと、こちらが訴えられる可能性があるので、くれぐれもご注意ください。ここでは、合法的に行なえる復讐方法を紹介します。
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高額な慰謝料を請求する
まずは、妻の不倫の証拠を集め不倫の事実を確認した後で、慰謝料を請求しましょう。不倫の慰謝料相場は50万円~300万円と言われていますが、妻の収入が少ない場合、高額な慰謝料を望むのは難しくなります。そのため、不倫相手に慰謝料を請求することも選択肢に入れ、まずは調査することが大切です。高額な慰謝料を請求する場合に絶対必要なのは、肉体関係があることが分かる証拠です。
キス・ハグ・食事をしているだけの写真は、妻に白を切られるだけなので、補足として持っているようにしましょう。不倫の証拠集めですが、自分で行うと精神的・肉体的・経済的につらくなるので、探偵に依頼することをおすすめします。ケースによりけりですが、1週間の調査で大量の証拠を確保するも可能です。調査費用がネックに感じられる方もいるかもしれませんが、調査にかかった費用は、後ほど妻に慰謝料と合わせて請求することができます。
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離婚する
収入の少ない妻なら、離婚はかなり有効な復讐手段です。妻にとってはいきなり慰謝料を請求される上に、家がなくなる・毎月あてにしている夫の収入がなくなるという状態に置かれるので、合法的かつ精神的に追い詰めることができます。
離婚時には財産分与を折半で行うことになりますが、場合によっては6:4や7:3といった分配方法ができるので、まずは現在の財産がどのくらいあるのかを確認した上で、弁護士に相談することがおすすめです。
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離婚トラブルを解決したい方
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親権を父親側が取る
親権を争うのに不倫の事実は大きく影響しません!しかし、妻が不倫を繰り返し、育児を他人に任せていたり、子供が父親と一緒にいることを希望しているなどの場合、親権を父親が持つ場合があります。
自分が不倫しておきながら「親権を持ちたい」と考える妻も少なくありませんが、不倫によって子供が不幸せになる可能性があるのであれば、子供のためにもあなたは親権を争う姿勢を崩さないようにしましょう。親権を獲得することができれば、妻へ養育費も請求することができます。妻は養育費と慰謝料を支払う必要が出るため、経済面での大きな負担になるでしょう。
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サレ夫が妻との再構築の具体的な4つの方法
復讐の話ばかりしてしまいましたが、再構築を望む人ももちろんいます。しかし、「どのように再構築をしていいのか分からない!」という人は多いのではないのでしょうか。ここでは、再構築する方法を具体的に紹介します。
原因を考える
まずは、妻が不倫を行なった根本的な原因を考えてみましょう。以下の2つの項目を具体的に思い出すことで、サレ夫になってしまった原因が掴めます。
- 妻が離婚を始めた時期はいつか
- その時の自分の状況はどうだったか
(例)
- 妻が離婚を始めた時期はいつか:3ヶ月前
- その時の自分の状況はどうだったか:仕事の繁忙期でほとんど顔を見ていなかった
例のように、原因に心当たりがある場合は改善を行いましょう。もし、いくら原因を探しても分からない、何年も前から不倫を行なっていた場合は、妻の性格にも原因がある場合があります。
妻と2人で話し合う時間をつくる
これは明治安田生命が夫婦円満についてアンケートを行なった結果になります。
夫婦円満の秘訣はお互いに話し合うことです。ずっとしゃべり続けていると正直うっとうしがられるので、食事の時や寝る前などのタイミングで時間は短くてもいいので、少しでも話しかける回数を増やすようにしましょう。
「なんで不倫された俺がこんなに必死になっているんだ」と思ってしまいますが、自分がまず歩み寄らなければ、お互いの距離がますます遠のいてしまいます。長期戦になりますが、話しかける時は笑顔を忘れてはいけません。
仕事より家族を優先する
仕事が忙しいというのは分かりますが、家族をないがしろにしていいという理由にはなりません。特に女性は寂しいと不倫に走りますので、仕事が忙しくても話しかけたり、性交渉に誘ったりすることが必要です。口で家族の方が大切といっても、行動が伴っていなければ意味がありません。休日出勤や無駄な残業はしないように仕事の段取りを考えたり、上司からのお願いを時には断ったりするようにしましょう。
2人で解決しなければカウンセリングに夫婦で行く
2人で解決しない、どのように解決していけばいいのか具体的な方法が知りたいという場合は、カウンセリングを夫婦で受けましょう。カウンセリングは近所の心療内科でも行なっていますし、NPO法人でも行なっています。
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もし子供が自分の子供ではなかった場合

妻の不倫が発覚してしまうと、今までかわいがってきた我が子のことも「本当に自分の子供なのか?」と感じてしまいますよね。
実際に、「子供の血液型が自分にも妻にも当てはまらない!」「生まれた日から逆算すると、その期間に行為をしていなかった!」というケースも少なからずあります。このような場合、相当のショックだと思いますし、このまま自分の子供として育てていくのは精神的につらいですよね。
自分の子供ではなかった場合、裁判所に申し立てて、主張を認めてもらうことで養育義務がなくなります。また、本当の父親に養育費の請求ができますが、子供を認知してもらう必要があります。自分の子供ではなかった場合の養育義務に関しては、こちら「子供が実は浮気相手の子だったら…養育義務はどうなる?」をご覧ください。
まとめ
自分を裏切った妻が憎いと思ってしまったり、許せないと思ってしまうのは仕方のないことですが、原因の多くが自分にあると思った場合、もう一度やり直すことが可能です。
もし復讐する場合は、探偵に証拠を集めてもらうなどしながら、くれぐれも合法的な復讐を行うようにしてください。暴力や違法なことは自分や子供の将来にも関わってきますので、絶対にしてはいけません。